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  • [先端医学研究所公開セミナー] 蛍光イメージングによる血管形成・維持機構の解明 ~血管が関わる疾患の病態解明を目指して~

    <演者> 病態解析学部門 福原 茂朋 先生
    <日時> 2016.5.26(木) 15:00~16:00
    <場所> 武蔵小杉病院 C館1F 会議室
    <要旨> 全身を張り巡らす血管は、生体恒常性維持に寄与する一方その機能異常は多岐に渡る疾患や老化と密接に関連している。そのため、血管の形成・維持・破綻の分子機構の解明は我が国の健康長寿社会の実現に極めて重要である。私たちはこれまで、モデル脊椎動物としてゼブラフィッシュを用い蛍光イメージング技術を駆使することで生体内の細胞動態や分子活性をライブで解析する技術を確立し、血管の形成・維持・破綻の分子機構の解析を進めてきた。本研究セミナーでは、私たちのこれまでの研究成果を中心に蛍光イメージング技術を駆使した血管研究を紹介する。

  • [先端医学研究所公開セミナー] アフリカツメガエルをモデルとした血管形成のイメージング解析

    <演者> 病態解析学部門 藤原正和
    <日時> 2016.3.31(木) 15:00~16:00
    <場所> 武蔵小杉病院 C館1F 会議室
    <要旨> 透明な体を持つアフリカツメガエルのオタマジャクシは発生や変態の過程で生じる様々な血管の形態変化を容易に観察できる優れた実験動物である。今回はFlk-1プロモーター・エンハンサーによって蛍光タンパク質の発現が制御されたトランスジェニックカエルTg (Xl Flk-1:TurboFP-C)を作製したのでそれについて報告をする。作製したF0個体はTurboFP-Cを尾や頭部の血管で限定的に発現した。今後は血管の形態変化を長時間解析するために、全ての血管においてTurboFP-Cを発現するF2個体を作製し、血管の形態形成メカニズムを細胞レベルで解析し、触覚、後肢、尾などの特徴的な形態を持つ血管の形態機構を明らかにしていきたい。

  • [先端医学研究所公開セミナー] 細胞はどのように力を感じているか? ―メカノバイオロジーとメカノセラピー―

    <演者> 形成再建再生医学分野 小川 令 大学院教授
    <日時> 2016.2.25(木) 15:00~16:00
    <場所>  武蔵小杉病院 C館1F 会議室
    <要旨> メカノバイオロジーは、張力やせん断応力、静水圧や浸透圧といった物理的刺激が、生体にどのような影響を与えるかを解析する研究領域である。臨床医学の領域においては、常に物理的刺激が加わっている筋や骨格を扱う整形外科、心拍動、血圧や血流を扱う血液循環器内科などでは比較的なじみのある研究分野であるが、その他の領域ではまだ一般的ではない。われわれは、皮膚や軟部組織の形成過程また創傷の治癒過程においても細胞は常に物理的刺激を感受しながら遺伝子発現を調節していることを解明してきた。この物理的刺激の生体への作用機序を理解することによって、疾患の原因解明、創傷治癒の促進、再生医療、またがん治療などに応用できる可能性を考え、種々のメカノセラピーを臨床で実践している。今後の医工・医薬連携の必要性について報告する。

  • [先端医学研究所公開セミナー] 成長ホルモン (GH) によって減少する タンパクの解析

    <演者> 生体機能制御学部門  中田 朋子

    <日時> 2016 . 1. 28(木) 15:00~16:00
    <場所> 武蔵小杉病院 C館1F 会議室
    <要旨> GHの新たな生理機能を追跡する目的で次のよう な実験を行った。新生児期にグルタミン酸ナトリウム (MSG) を投与することによって下垂体のGHを枯渇させたラットを用いてGHの補充投与の効果を観察した。ラットの肝臓から抽出したタンパクをSDS電気泳動後CBB染色したところ、MSGラットで増加し、GH投与で減少す るタンパクを検出した。このタンパクは下垂体摘除 手術によって増加した。このタンパクについて解析したので報告する。

  • [先端医学研究所公開セミナー] 感音難聴の根治を目指して ~ウイルス感染時に内耳はどう応答するか、その分子メカニズムの解明~

    <演者> 遺伝子制御学部門 林 裕史

    <日時> 2015.11.26(木) 15:00~16:00
    <場所> 武蔵小杉病院 C館1F 会議室
    <要旨> 突発性難聴、メニエール病、先天性難聴などウイルス感染 の関与が示唆される内耳性難聴の存在は知られているものの、 その病態はいまだ明らかではなく、ゆえに決定的な治療法は存 在しない。内耳は血液脳関門の存在から、脳、網膜、精巣、 毛根、胎盤などと同様、免疫特権部位と呼ばれる強い免疫抑制 環境にあるとされてきた臓器であるが、我々はこれまでの研究 において有毛細胞周囲に存在する支持細胞群のうち、ヘンゼン 細胞・クラウディウス細胞が、ウイルス感染時にウイルスの genome RNAを認識する細胞内受容体であるretinoic acid -inducible gene-I (RIG-I) like receptor (RLR) familyの シグナル伝達経路を介してtype I interferon (IFN)を発現する ことを示し、支持細胞が蝸牛における免疫担当細胞であること を見出している。本セミナーでは最新の知見も含めて内耳の ウイルス感染応答について御紹介したい。